Naknet blog

Nothing to believe, nothing else to believe.

HD DVD敗戦(笑)

※このエントリはある東芝信者の提供でお送りします※

HD DVDが負けているそうです。
AV Watch『米WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売

これについて雑感。
結論から言うと、東芝はHD DVDで勝てなくても利益を上げることができる。これは簡単な理屈なのでちょっと解説。

色々見ていると、皆HD DVDかBlu-rayかということにばかり目が行っていて重要なことを忘れている。つまり次世代DVDで独自規格を持ち出して勝とうとするのは、あくまでシェアを取ることによる「利益」があるから、ということだ。ところが、PS3を見ればわかると思うが「取れれば」やっと儲かるかどうかレベルのシェアのために莫大な赤字を垂れ流したんじゃ結局は無意味。だから東芝としてはHD DVDが死んでも別に構わない。

というのも、まずそうした赤字、投資を回収するには「向こう10年単位で」次世代DVDがコンテンツ配布手段としてメジャーな存在であり続ける、という前提があるのだが、小型HDDがSSDに急速に取って代わられようとしているのを見ても分かるように、実は機械部分を含んでいてコストの高く(下げにくく)、壊れやすいディスク・ドライブは淘汰が始まっている。それはFlash-ROMも小型HDDもSSDも自社で作る東芝なら十分承知。さらに物理的なメディアを最早必要としないネット配信は、既に音楽の世界ではCDの凋落を尻目に急成長中。

これだけの材料があるにも関わらず、何故技術的に競合規格(笑)にさえも劣る(笑)HD DVDでシェアを取らなければならないのか?

SEDの特許事件以後に東芝が取った戦略(シャープと提携)を見ても、東芝は一つの技術にこだわらず、柔軟に戦略を変える会社だということが分かる。そんな東芝が、HD DVDに、何故こだわり続ける必要があるのか?
東芝としてはFlashなどの半導体で文字通り「世界」を獲るために大規模な設備投資を重ねる必要もあるから、HD DVDは正直とっくに東芝の重荷になっていた。

というか、東芝は最初からシェアを「取れればいいな」くらいの認識で、ライバルのビジネスを邪魔できれば何でも良かったのではないか?
実際PS3は売れず、SCEはCellの開発で莫大な赤字を垂れ流し、今にも会社が傾くかというところまで来ている。Blu-rayの「勝利」はPS3なしにはあり得なかったが、それも全てSCE(Sony)が殆どの赤字を背負ってくれたお陰。Blu-rayの技術的優位でも何でもない。
今後松下辺りはちょっとおいしい生活ができそうだが、一方でSonyがこのざま。PS3にはBlu-rayの普及の旗頭という使命があったからそうせざるを得なかったが、そういう状況にHD DVDが追い込んだと見れば、HD DVDは実は既に十分に役目を果たしたと考えることができる。
おまけにCellの開発に参加していた東芝は、SonyにCellの開発費用を負担させて次世代映像エンジンを開発した上、最終的に工場までゲットしてまじうはうは。東芝はSonyがPS3(==Blu-rayプレーヤー!)を作り続ける限り儲けることができるという状況に持ち込むことに成功。これを勝ち組と言わずに何と言うべきか?w

これらは全て東芝のシナリオであり、「試合に敗れても勝負を制する」東芝の真の恐ろしさに他ならない。
勿論一番の負け組は、Blu-rayで「勝利」したのに赤字が減らないSony(笑)

今後の東芝は、Blu-rayを陳腐化させるための各種技術(ネット配信、Flash)に精力を注いでいくことでしょうね。

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